2006/06/21 (Wed)
ミッフィーちゃん 51回めの おたんじょうび
宇都宮美術館 『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶ モダン・アートの楽しみ方』 という展覧会。
受付から展示室に向かう ひろい通路のあちこちに ミッフィーちゃんと その仲間たちが 立っている。
展示室の入り口には ミッフィーちゃんのごあいさつが 掲げられている。
ひらがなの多い かわいらしいメッセージに 和む。
まずは ミッフィーちゃんと その仲間たちの 紹介のコーナー。
ぶたの うたこさんの キャラクター設定の説明文に 憧れる。
あのぶたのおばさんは ひどく人生を愉しんでいるようす。
つぎは 宇都宮美術館収蔵の 絵画や彫刻に ミッフィーちゃんが解説をつけているコーナー。
これは 大変興味深かった。松本竣介 木村直道 シャガール デュフィ マティス カンディンスキー。 
この美術館には たびたび訪れているから 目にしたことのある作品が多かったのだが
ミッフィーちゃんの解説が付くと ひと味ちがう。
たとえば 元永定正さんの 『作品(61-08)』。
おおきなキャンバスに 絵の具を垂れ流して固めただけのようにみえる 作品。
この作品をみるたびにおもっていたことは 『芸術ってわからねえ』 だったのだが
ミッフィーちゃんは 『画家と えのぐとの たたかい』 なのだと おしえてくれた。
なるほどなるほど。たたかっていたのか。そう云われれば 壮絶。感心して 見入る。
マティスの作品の横には ブルーナさんの マティスへの想いのようなものが掲げられていて
ブルーナさんの作品も並べてあって マティスを尊敬して模倣していたようすが窺えた。
切り絵のような手法 描線 色使い ずいぶんおおきな影響を受けたようなのだった。
つづいて ミッフィーちゃんがうまれる前の ブルーナさんの初期の作品のコーナー。
だれかのために描いた挨拶状や 年賀状 ブラックベアという ペーパーバックの 表紙やポスター。
ミッフィーちゃんには無い ぼんやりした中間色。いろいろに工夫された デザインの数々。
誰かの引退の挨拶状に描かれた むらさきいろの 3匹の魚の絵が 印象に残った。
さいごは ブルーナさんの 最近の作品や 製作風景のコーナー。
ポスターや パンフレット ミッフィーちゃんの絵本が出来上がるようすなどを 観た。
ブルーナさん愛用の道具が ショーケースに飾ってあって 鉛筆の あまりのぼろぼろぶりに びっくり。

たいへん満足して 美術館を出た。山の上にあって 森に囲まれている 美術館。
耳慣れない鳥の声に耳を澄ませながら 深いみどりの樹々のあいだの 石で出来ている階段を下りる。
下りてしばらく てくてく歩く。広い原っぱを横目にみながら 駐車場のはじっこ バス停まで辿り着く。
バス停の後ろ側は 草の生えた斜面になっていて 斜面を下りたところに アヒルのいる沼がある。
バスを待つあいだ アヒルの写真を ぱちぱち撮った。
アヒルは ずいぶん人に慣れているようすで シャッターを押すあいだ じっとしていてくれた。

DucksDuck
2006/06/29 (Thu)
 
カンナ ルドベキア エンジェルズ・トランペット 百合 立葵 石榴 夏椿。
自転車を漕いでいるあいだ うつくしく咲く夏の花々が あれこれ目に留まる。
おどろいてしまったのだが もう秋桜が咲いていた。
濃いあかむらさきと うすいピンクの あれはたしかに秋桜で
いま頃咲くのは ちょっと早すぎるんじゃあないか と おもった。
季節が狂っているのを 地球が狂っているのを 目の当たりにしてしまったような心持ち。
しらべてみたら 夏のはじめに咲いてしまう秋桜もあるようすで それほどおどろくべきことではなかった。
てっきり 秋の花だとばかり 思い込んでいたのだった。