2003/9/22 (Mon)
 
鳩について どこからか得た知識は 『鳩はいちど連れ添った相手と生涯を共にする』 というもので
どこのだれがどんな調査によって導き出した結論なのかはしらないけれど なんとなく それを信じていて
だから毎年うちにやってくる鳩の番いは ずっとおんなじ夫婦なのだという気がしている。

鳥が卵をそだてるときには 母親が卵をだいているあいだ父親はせっせと餌をはこぶのだというイメージを もっていた。
なんとなく そう思い込んでいたのだけれど 鳩について調べていたら 『雌雄交互に抱卵する』 と あった。
交代制だったなんて しらなかった。
いま 巣をあたためているのは いったい どっちなのだろうか と おもいながら 窓のそとをみる。
窓のすぐ近く 目の高さよりすこし上の うまい具合に雨風を凌げるところに その巣は つくられている。
ほそいこまかい枝を寄せ集めてかんたんにつくられたようにみえるそれは 台風にも負けない けっこう頑丈なつくりだ。
母親だか父親だかわからないけれど 親鳥と目が合って なぜだか すこし どきどきする。

鳩は 通常2個卵を産んで 18日間あたためて 生まれた雛は 40〜50日後に 巣立つのだそうだ。
2003/10/4 (Sat)
 
ハトのヒナは 無事に産まれたようす。
親鳥は 相変わらず巣をあたためているのだったが よく見ると からだのしたに ちいさな生き物が。
ヒナを 暖めつづけているのだった。産まれたては さむいのだろうか。まだ 一羽しか見ていないのだけれど
濃いグレイのからだに 黄色っぽい毛がつんつん生えていて 瞳は黒く濡れていて 嘴は黒く細くとんがっている。
ぴいぴい鳴き声を上げたりはせず わりにしずかなそれは 親鳥の下敷きになりつつ もそもそ動いている。

親鳥は 頑として巣を離れない。あんまり巣に近づき過ぎると ぶわさっと羽根を拡げて 威嚇する。
カメラを近づける。ぶわさっ。ひっこめる。もいちどカメラを近づける。ぶわさっ。ひっこめる。
そんなかんじで 朝からハトとあそんでいたのだけれど 写真を撮ることはできなかった。
2003/10/5 (Sun)
 
ハトのヒナは 案外 でかい。
嘴は よくみるとけっこう太くて 先っちょがまあるく白い色になっている。
親鳥が巣を離れているあいだ 2羽のヒナはなかよく寄り添い ときどきお互いをつつきあう。

鳴き声は さっぱり聴かない。とてもしずか。そっと近づくと 嘴をかたかたいわせて 威嚇する。
カメラを近づける。かたかた。ひっこめる。もいちどカメラを近づける。かたかた。ひっこめる。
そんなかんじで 朝からヒナとあそんでいた。写真 撮れた。
2003/10/10 (Fri)
 
深夜に がさがさっと 鳩の巣のある茂みに 『なにか』 が 分け入る不穏な音が 部屋まで響いて
気になって 見に行ってみた。
懐中電灯で照らしてみると 巣は斜めに傾いていて ところどころ壊れている。
親鳥は 朝からどこかに行ってしまっていて 夜になっても戻ってきていなかったのだったが
居るはずの 2羽のヒナの姿も 無い。
懐中電灯を 落ち葉の積もった地面に向けてみたのだけれど
あの可愛らしくすくすくと育っていたふわふわの毛のかたまりは いくら照らしても 見つけることが出来なかった。
暫くそうして探していて ずいぶんと風が冷たくて 窓を閉めたのだけれど 諦められなくて
そとに出て道路のほうまでみたけれど やっぱり見つからなかった。
『なにか』 が なんだったのか 跡形も無くて皆目見当がつかない。
弱肉強食 という言葉が 浮かんだ。