2002/03/03 (Sun)
ism
やりたいことだけ やりたい。
すきなものは すき。
きらいなものは きらい。
なりたい自分に なりたい。
2002/03/08 (Fri)
a starry sky
オリオン座。双子座。シリウス。北極星。北斗七星。
それだけはわかって あとはわからなかった。
カシオペア座が みつからなかった。
2002/03/10 (Sun)
pessimistic
近所に ローラースケートを履いて 通勤しているひとがいる。
住宅街を 颯爽と走り抜ける。曲がり角も 猛スピードで駆け抜ける。

見かけるたびに 思う。あぶないな。車に ぶつからなければ良いけど。
頭ん中に そのひとが血だらけで倒れている画が 浮かんでしまう。
道路に散乱する フロントガラスの 破片。救急車の けたたましい サイレン。

最悪の事態を想像してしまって 闇雲に怖がる 悪い癖がある。
2002/03/12 (Tue)
bathroom
浴室の灯りは 消す。キャンドルを 灯す。バニラの 甘ったるい香り。
浴槽のステンレスや揺れる水面に映る炎は オレンジ色。
そのまま深く沈んで とけてしまいたかった 午前4時。
2002/03/13 (Wed)
kimchi
韓国のキムチと 日本のキムチを 食べ比べた。
日本のキムチは ものすごく甘いのだということが 判った。
辛いと思って食べていたけれど 本場のものとは辛さが格段に違うということを 認識した。
どちらも それぞれに 美味しい。
今 気に入って食べているのは 日本のキムチで 『金賞』 という名前。
さすがに 『金賞』 というだけのことはあるなあ という味。
2002/03/14 (Thu)
a holiday
こんなにも いいお天気。
柄タイツに黒のロングブーツは どうかと思い ジーパンにスニーカーで でかけた。
いつものバーガーショップでテイクアウトして 公園のベンチでたべた。
桜の香りのする 烏龍茶を 飲んだ。
芝生で キャッチボールをしているひと。あたたかい 陽射し。穏やかな 午後。
2002/03/19 (Tue)
Draw a curtain back!
冬のカーテンをはずして うすい布のカーテンに替えた。あかるくなった窓辺。
東側の窓。カーテンの隙間から 朝日が まぶしいほど射し込む。
うかうか眠っていると 日焼けしてしまう という 危機感。
いつもより はやく目が覚める。清々しい 朝。
2002/03/20 (Wed)
We are basking in the sunshine.
犬を 洗う。
3匹の中型犬は みんなシャンプーが嫌いで
風呂場に入れただけで 尻尾は下がり 耳を横に倒して 怯えた様子になる。
それには構わずに はじから お湯をかける。
シャンプーを泡立てて 1匹ずつ 丁寧に洗ってゆく。
吠えたり鼻を鳴らしたりせずに わりとおとなしく洗われてくれるが 目が泳いでいる。
泡まみれの3匹を 順番に洗い流す。
このとき いちばん若い犬が かならずパニックを起こす。
泣き声は上げないのだが 慌てふためき 逃げ惑う。走り回ったり わたしに攀じ登ろうとしたり。
あんまり暴れるので わたしは 頭から水をかぶったみたいに びしょ濡れになる。
たくし上げたジャージの裾も 水を含んで 不快なほど重たくなっている。
洗い終わったら 1匹ずつ バスタオルで拭いて 抱きかかえて ベランダに運ぶ。
3匹を ベランダで 乾かす。
充足感とシャンプーの香りに包まれて しあわせなひなたぼっこをする。
2002/03/22 (Fri)
reminiscence
訃報を 俄かには 信じられなかった。前の日に 会ったばかりだった。
元気な姿で いつものように そこに居たのに。笑っていたのに。
アパート火災で 彼の部屋だけが 無残に焼き尽くされた。
遺体は 炭化するほどに 黒焦げだったそうだ。
葬儀場で 横たわる棺を見たけれど 変わり果てた其の姿は 見ていない。
あまりにひどいので 見せては貰えなかった。
だから いまでもなんだか 死んでしまった という実感は 無いままだ。
まだ何処かで 笑っているような気がしてしまうのだけれど
あれから4年が経って 彼には 一度も会えていない。あの笑顔には もう二度と会えない。

ひとの命は いつ終わるか わからない。それは 明日かもしれないし 今日かもしれない。
つぎの瞬間 もう 呼吸をしていないかもしれない。明日は もう来ないかもしれない。
今 この一瞬を 大切にして 生きていきたい。過去でも未来でもなく たいせつなのは いま。
いつ死んでも 良いように。いつ死んでも 後悔しないように。

鎮火したばかりの其の部屋で 洗面所の水道は 蛇口がひねられて 水が流れつづけていたのだという。
最期の力で 必死に 火を消し止めようとしたのだろう。まだ 生きていたかったんだろうに。
無念だったろうと思う。たった 37歳だった。

今日は 命日だった。
2002/03/23 (Sat)
SINCE 1624
カステラを綺麗に切るのは 難しかった。包丁を濡らしておくのが ポイントらしい。
福砂屋の カステラ。
妹は 『カステラといえば 福砂屋なんだよ。』 と云う。
『え? 文明堂じゃないの?』 と 無知なわたしは あのコマーシャルを思い浮かべながら 問う。
『ちがうんだよ! 文明堂は創業100年だけど 福砂屋は創業370年なんだよ!』 と 妹。
さらに 『もうひとつ 松翁軒ていう老舗があるけど そこは創業300年で 福砂屋にはかなわない』
と 力説するのだった。なにが彼女を そこまで熱くさせているのだろう・・・
兎にも角にも 寛永元年から続く老舗の味を 堪能した。ザラ目のシャリシャリ感。ふわふわ 甘い。すげえ 甘い。
シナモンをかけると 意外に美味だということを 発見した。
2002/03/24 (Sun)
positive
『キャンディ&heartsキャンディ』 は 勿論 ちいさな頃から知っていて 何度か読んだこともあったのだけれど
最近 全巻通読してみて あらためてその魅力に気付いた。
キャンディは つねに前向き。そばかすなんて気にしないし 鼻ペチャだっておきにいり。
どんなにいじめられても 運命に翻弄されても 彼女は けして くじけない。
テリィに失恋するシーンは 涙無しには読めない。せつなすぎる別れ。
こんなイイ話だったなんて むかしは わからなかった。いま読み返してみて すごくよかった。
登場する男の子が みんな キャンディに恋をしてしまうところが 少女漫画の王道ってかんじ。

物事は 考えようなのだとおもう。できることなら できるだけ 良い方向に考えてゆきたい。
2002/03/26 (Tue)
chilly
気が滅入るような 曇天。
起き上がるのも めんどくさいような 朝。
なんだか肌寒くて ストーヴを点けずにはいられなかった。
昼過ぎには つめたい こまかい 雨が降り出した。
窓の外 遠くのほうには 桜が咲いているのがみえる。
2002/03/27 (Wed)
a friend of my early childhood
その家に上がりこんで 電車のオモチャで遊んだことを 憶えている。
部屋に敷き詰められたレールの上を 走らせた。
そのころ2歳くらいだった彼は ちっとも憶えていないらしかった。
小学校に入ったばかりだったわたしの記憶も 断片的なものだ。
23年ぶりぐらいの 再会。もう 何を話していいのか わからない。
あの 可愛らしかった ちいさかった おとこのこは 煙草を吸ったり 車を運転したり していた。
2002/03/28 (Thu)
relax
太陽の光が 露天風呂の水面に乱反射して 建物のかべに 揺れる紋様を映していた。
岩の間を流れ落ちるお湯の 心地よいせせらぎ。海水みたいに しょっぱいお湯。

土間と囲炉裏のあるカフェのなかは ひんやりとしていて ガスストーヴが焚かれていた。
ゆるいボリュウムで流れる ピアノ曲。時間の流れも ゆっくりしている。
店のあちこちに置かれている グリーン。ゆれる キャンドル。
レッドアップルティーを飲んで アンチョビとオリーヴのピザをたべた。
器は益子焼で 土のあたたかさと 素朴さが あった。
木製のテーブルの上には 風変わりな形の花器に アイビーが活けられていた。
2002/03/29 (Fri)
rain
雨の夜が すき。
雨の音を聴いているのが すき。
小雨だったら 傘を差さずに濡れてあるくのが すき。
濡れてあるくのに丁度良い そんな雨が降っていた。
2002/03/31 (Sun)
Easter Sunday
礼拝には いちどだけ 行ったことがある。
教会のひとたちは妙に仲良しで まるで家族みたいだった。
なんだか溶け込めないなあ と おもった。
毎年 クリスマスと イースターには 招待状が届く。
けれど あれからずっと あのプレハブの質素なちいさな教会に 足を踏み入れていない。

今日はイースターで 案の定 招待状が来ていたのだけれど やっぱり行かなかった。
招待状には こう書いてあった。

『復活祭の礼拝に出ることが出来ない場合、私たちはできるだけ近いうちにあなたをお訪ねしたい。』

なにやら 脅しみたいなかんじ。ちょっとこわい。