2005/05/03 (Tue)
 
ホームセンターのチラシに載っていた 見えにくいカラーレースカーテン2枚組税込880円 というのに
ひどくこころ惹かれ いそいそでかけた。自転車に乗り 夕暮れの街。
うすいみずいろのものと しろいものが売っていて しろいほうを手に取った。
パッケージには プライバシーをまもる! だとか 謳い文句が おおきく書かれている。
東側の窓のためと 南側の窓のため 2枚組セットをふたつ 買い求めた。
電気スタンドの蛍光灯が切れたままだったのをおもいだし 蛍光灯も1本 買い求めた。

犬やら猫やら魚やらみるために ペット館に ふらふらはいった。
子犬の入ったしかくい部屋の 透明なガラス窓には たたかないでください と おおきく書かれているのだったが
ちいさなこどもが どうんどうん音を立てて 激しくたたいているところだった。
なるたけやさしい声色で 『たたいちゃあだめだよ びっくりしちゃうよ』 と やんわり注意してみたら
おとなしくやめたので 子犬にも店にも平和が訪れた。
いちばん端っこの部屋に居る ボールを一心不乱に追いかけ続けている猫が 非常に可愛らしかった。

いつもの雑貨屋に寄り いろいろ眺めてなにも買わず ブックオフに寄り CDをいちまいだけ買った。

うちに帰って 早速カーテンを取り付けてみた。
レールに取り付けるためのフックが予めついており アジャスター付きで微妙に長さも調整できて
やすい割に ちゃんとしている。取り付けたようすを そとから見てみた。
見えにくい というのは 見えない というのとは ちがうことなのだとわかった。

電気スタンドに 買ってきたばかりの蛍光灯を付けてみたけれど 点灯しなかった。
蛍光灯が切れたわけじゃなくて 電気スタンドがこわれているのだとわかった。
2005/05/05 (Thu)
 
れんげ畑のよこをとおって 車は 北へ。
ろまんちっく村の入り口では きいろやオレンジいろの ポピーが 風に揺れていた。
車を降りて まずは 売店や物産館をみてあるいた。
やきたてパンの店 大谷ガラスの一輪挿し 餃子キーホルダー こんにゃくアイス 季節の花々の販売所
べつだんなにも買い求めないまま うだうだ話し合いながら それらをみてあるいた。
そのあと 四季の森という 小高い山になっているところに足を踏み入れ ちょっとした山登りをした。
雑木林のなか 菜の花畑 という矢印の方角に歩いていくと 暫く歩いたところに たしかにそれはあったが
花が終わりにちかいようすで あまり見事なようすではなかった。
さらにずんずん歩き続け つるの里に辿りついた。
鶴が 8羽ほど 檻のなかで飼われているのだったが
鶴は はずかしがりやのようすで 2羽しかおもてに出ていなかった。
鶴のなまえが書いてある看板をながめたあと 山の頂上を目指した。
うえのほうは 竹林になっていて あちこちに 筍が にょきにょきでていた。
足許には いくつかの山野草。空を仰ぐと 木漏れ日が眩しい。
そんなに高い山ではないのだったが のぼってゆくと すこし息切れ。

温泉館へ。
菖蒲の葉っぱの束が浮かんでいる内風呂 開放的な露天風呂。
だんだん沈んでいく夕陽 ひろい空 茜色 お湯のうえをはしる湯気。
ずいぶんながく お湯に浸かっていたようにおもう。

お風呂からでたあと やすらぎの間とかなんとかいう ひとやすみできる広間にいった。
テーブルと座布団がならび ポットとお湯呑みが置いてあって お茶がいただけるのだった。
おから茶というなまえのお茶は 大豆イソフラボンが入っているそうで きな粉に似た変わった味がした。
おおきなテレビが備え付けられていて 夕方のニュース番組の 特集のコーナーが映されていた。
北海道のスイーツが 紹介されているところだった。
とろけるスポンジのロールケーキだとか 牛乳瓶にはいったプリンだとか。
ゆっくり2杯ほどお茶をいただき うだうだ話し合いながら テレビをみていた。
2005/05/13 (Fri)
 
お店が たいへんに忙しく まいにち へとへとになる。
『疲れた』 と云うのが 口癖になった。
はやい時間に眠りに就き 幾度か覚醒し はやい時間に起床する。
たくさん 夢をみる。こまぎれの たくさんの夢。
夢のなかでも働いていて 忙しく走りまわっていたりする。
昨夜 妹たちに 寝言を聞かれた。
眠っているというのに 『眠い』 と 寝言を云ったらしい。
余程眠かったんだろうとおもわれる。まいにち へとへとになる。
2005/05/16 (Mon)
 
NHKの 『イタリア語会話』 が とてもおもしろくて 毎週みている。
文法のことは後回しにして 会話表現をかんたんにおしえてくれる。むずかしくなくて いいかんじ。
絵本を イタリア語で読み聞かせてくれるコーナーが とくにおもしろい。
先月は 『ぐりとぐら』 で 今月は 『ぐるんぱのようちえん』。
月曜深夜が たのしみなひとときになった。
2005/05/17 (Tue)
 
禁煙ではない店のなかは すぐに もうもうと煙が立ち込めてしまう。
換気扇があればいいのに と おもう。或いは 空気清浄機だとか。エアコンだとか。
換気扇だとか空気清浄機だとかエアコンだとか この店にはそのような文明の利器は見当たらない。
ときおり 窓を 開け放つ。
窓のそとは 豊かにみどりで 葉っぱのあいだをとおった新鮮な空気が さわやかに入ってくる。
それはそれで 素敵なことだと おもう。

今年も 鳩が その茂みのなかに 巣をつくりはじめたんだったのに
窓からよくみえるようにと いそいそ窓拭きをしたりしていて
巣のちかくで 鳩をおどろかせてしまったようすで
そののち ちっとも戻っていらっしゃらない。
ぴかぴかに磨かれた窓から からっぽの つくりかけの巣が みえている。
2005/05/18 (Wed)
 
オリーブオイルとにんにくと鷹の爪とパセリと塩胡椒を じゅんばんにつぎつぎ炒めあわせ
茹であがったパスタをくわえて ペペロンチーノをつくった。
鷹の爪を入れすぎたので ずいぶん辛く 食べ終わったあと だいぶんぽかぽかした。
体の内側が燃えているようなかんじをおぼえつつ 雨のなか出掛けた。

CDやさんで ハートの奥に降る雨のことをうたった曲のCDを買い 古着屋さんで パーカとキャミを買った。

とある雑貨屋さんの店頭に置いてある椅子は EGG CHAIRというなまえで
たまごのかたちをしていて スピーカ内蔵なぞと書かれている。
お値段をみると 36万7500円とあったので びっくりしてしまう。
いったい どのようなひとが 買い求めるのだろう。

あたらしいショッピングセンターで トイレにはいったら トイレが おんなのひとの声で喋った。
水の流れるしくみなぞを 音声で 案内してくれるのだった。
となりの個室から 『わあ〜 なにこれ〜』 という 叫び声がきこえた。
そりゃあ トイレが喋ったら びっくりしてしまう。
叫びたい気持ちも たいへんよくわかった。
2005/05/19 (Thu)
 
自転車で行く道すがら カッコウの声を 聴いた。
いよいよ夏がやってきたのだ と 思わざるを得ない。
あかい アルストロメリア。
ふかい ふかい 樹々のみどり。
2005/05/20 (Fri)
 
キノコがきらいで たべられないのだった。
かろうじて マッシュルームだけは たべられるのだったが
マッシュルーム以外のキノコは ほとんど憎んでいると云ってもよい。

まさかキノコだとはおもわず うっかりキノコをたべてしまった。
茹でて サラダオイルと塩コショウで わかめと和えられていた。
しろっぽい色の それを すっかり海草のなかまだとおもっていたら キノコのなかまだった。
ハナビラタケ という名前。
キノコのくせに おいしい。

マッシュルーム・ハナビラタケ・・・食べられるキノコ
それ以外のキノコ・・・敵
2005/05/29 (Sun)
 
特別ライブの入場整理券には 『本状一枚で2名様がご入場できます。』 とあったので 妹を誘った。
妹は はじめ 喜んで一緒にでかけるようすだったのだが
前日になって 疲れているし用事があるし行かれないかもしれない などと云いだした。

当日 はやめに仕事を退けて いそいそ出かける準備をしているとき
妹は ほんとうに疲れているようすで 布団のうえで 眠った格好のまま起き上がらず
そうして 無言で 手を ひらひら振ってみせた。
それで 妹は 置いてでかけることにした。

電車にゆらゆら揺られて オリオン通りを歩いて 神社に向かった。
神社の裏手の坂道には すでに行列が出来ていて わたしも並んだ。
おおきな栗の木陰で 石垣のうえをあるく蟻やら自生している植物やら観察しながら 開場を待った。
入場整理券を見せてなかに入り 神楽殿をちょうど真正面にみることのできる位置を陣取った。
前座である 地元の和太鼓集団の演奏が終わると いよいよ たのしみにしていたライブがはじまった。

夕陽を浴びて うたうたいは うたをうたう。

ライブは 素晴らしいものだった。
興奮冷めやらぬまま 先程までステージだった神楽殿を 写真に収めておこうかと携帯を取り出すと
着信2件 伝言メモ1件 メール1件 と 画面いっぱいに表示されていた。
ななな何事? と いささか怯えていると 握りしめている携帯に さらなる着信があった。
妹だった。伝言メモも メールも 妹だった。
『どこにいるの?』 と 妹が訊くので ライブが終わったところで まだ境内にいることを告げた。
すると 妹は 『わたしも来たの いま 賽銭箱の横にいる』 と 云うのだった。

賽銭箱のところに行ってみると 果たして 妹は居た。
『どうやって入ってきたの?!』 と 訊かずにはいられなかった。入場整理券は わたしが持っていたのだ。
『受付のひと 入れてくれたよ』 と 妹は云った。
わたしが出かけたあと 妹は のそのそ起き出して 用事を済ませたのだと云う。
用事は 存外早く済んで 開演に間に合いそうだったので 車で駆けつけたのだそうだ。
受付のところで わたしに電話をかけてみたりしつつ
受付のおじさんに 『なかにともだちが居るんです』 などと云ってみたところ
おじさんは 『入って入って』 と あっさり入場させてくれたらしい。
遅れてきたけれど 1曲目から観ることが出来たのだった。
入場整理券には 『本状がないと入場できません。』 という文言もあったのだが
ただの脅しだったか 或いは 受付のひとの粋な計らいだったか。
兎にも角にも 妹もライブを楽しむことが出来て 感謝なことであった。

ライブの感想など話し合いながら 神社の裏手の坂道を ゆるゆる下った。