2003/08/01 (Fri)
 
クーラーの無い店で 扇風機は くるくるまわる。
湯気と熱気で 調理場は たいへんな暑さ。
いそがしく走り回り 汗だくになる。

夕方になったら つめたいシャワーを浴びるであろうことを イメージしてみる。
はたらいているあいだじゅう つめたいシャワーのことを 考えている。
それは おそらく とても幸福だろう。
幾度も 幾度も イメージしてみる。
2003/08/03 (Sun)
 
お祭りの 夜。
お布団のうえで だららん。

いまごろ 街のなかは すごい人出だろう。
夜店も いろいろ たくさん 並んでいるのだろう。
大通りを 神輿やパレードが 賑やかに 練り歩くのだろう。
オリオン通りには ひと月遅れの七夕飾りが 揺れているんだろう。

喧騒を 想う。
だららんとしたまま。

眠れていない。
からだは 疲れきっている。
いいかげん 脳みそが 沸騰しそう。

この部屋は すこし 暑すぎる気がした。
2003/08/05 (Tue)
 
いつもにこにこしている郵便やさんは じゅうきゅうさいなのだと 知った。
じゅうきゅうさいは きらきらしている。
レジのとき お財布をのぞきこんで 『ああ〜 お金がな〜い』 と 叫ぶようすが とても 微笑ましかった。
ふたつ折りの財布を開いたり閉じたり 札入れや小銭入れを覗き込んだりしていて
どうやら ほんとうに お金が無いらしく 『いまから下ろしてくる』 と 云うのだった。
顔も名前も職場も知っているし きっとまたあしたあたり来るのだろうし 『今度でいいですよ』 と 云ってあげた。
じゅうきゅうさいのお財布には 500えんさえ はいっていないことがある。
2003/08/07 (Thu)
 
空が どんよりしていたから 折りたたみ傘を 手に持ってでかけた。
バッグは 小さすぎたので 傘の入り込む余地が無かった。
駅まで歩くあいだ ぽつぽつと降ってきたけれど 傘を差すほどではなかった。
電車を待つあいだ ホームのベンチに腰掛けて ひとやすみ。

電車のなかは わりあいに空いていた。
緑色のシートに腰掛けて 窓の外を ぼんやりみていた。
窓に わずかな雨の粒が 斜めに当たって消えていくのを みていた。
ふた駅くらい過ぎたとき 傘が 忽然と消えていることに 気付いた。

ホームのベンチに? 忘れてきたかしら?

目的地に 着いた。
雨は 降っていなかったので 傘がなくてもだいじょうぶだった。
いつものCDやさん。いくつかの買い物。行きつけのドトール。アイスココアMサイズ。

帰りの電車は なかなか来なくて 30分も 待った。
駅まで戻ってきて ひとやすみしていたベンチを確かめにいったけれど 傘は 無かった。
改札で 駅員さんに切符を渡すとき おそるおそる 訊いてみた。
『すみません ホームのベンチに傘の忘れ物はなかったでしょうか』
駅員さんは なんにも云わず奥のほうに歩いてゆき どこからか見覚えのある傘を取り出してきて
傘をたかく掲げて 黙ったまま小首を傾げ 顔つきで 『これ?』 と 訊いてきた。
赤いチェックのそれは 間違いなく わたしのものだった。
『そう! それです』
ぺこぺこ 無駄にお辞儀しながら 『すみませんでした〜』 とか 云いながら 受け取った。
駅員さんは やはり黙ったまま 手渡してくれた。
2003/08/09 (Sat)
 
無花果のケーキを たべた。
『無花果をたべるのは はじめてかもしれない』 と 云ったら
『そんなはずはない』 と 妹たちに 怒られた。
以前にも たべたことが あったらしい。
けれど 憶えてないのだから はじめてとおなじようなものだ。
無花果は 種のつぶつぶが ぷちぷちするので おもしろかった。
2003/08/10 (Sun)
 
幹線道路の 横の植え込みのところで 犬を 散歩させていた。
信号待ちのしろいトラックが すぐ隣に 停まった。
トラックの窓は おおきく開いていて 助手席にすわった男の子が 犬を見て笑っていた。
髪をあかるい色に染めた 作業服姿の 10代後半といったかんじの子。
笑っていたので くちのなかが よくみえた。
どういうわけか 歯のすくない子だった。
数本の歯が抜け落ちていて 幾本かは生え残っていて しろく光った。
男の子は パンを 取り出した。
袋にはいったそれは 食べかけで 菓子パンかなにかなのだとおもわれた。
すこし 千切って 犬めがけて 投げた。
ひとかけらのパンは うちの犬のちかくに 見事に落下した。
けれど 犬たちは 逃げ出したり 知らんふりしたりして パンを食べようとはしなかった。
それをみて 男の子は また 歯のすくない口をおおきく開けて 笑うのだった。
わたしも 笑った。
2003/08/11 (Mon)
 
妹が 英語で書かれた長い長いメールを ちらり みせてくれた。
オランダ人から 送られてきたのだという。
びっしりと打ち込まれたアルファベットの文字列の その意味は わたしには まるでわからない。
妹は 英語がとても得意なので わかっているふうだった。
お返事は もちろん 英語でしたためるのだ。かちかちと タイピングしている妹に
『いったいどこでどんなふうにオランダ人と知り合いになったのか』 という 素朴な疑問をぶつけてみたのだけれど
妹は 頑として口を割ろうとせず わたしは こたえが気になって仕方ない。
2003/08/14 (Thu)
 
グリーンカレーと イエローカレーを 食べ比べた。
どちらも 驚くほどに 辛かった。
グリーンカレーのほうが 甘さがあるのだったが あとから 頭に来るほどの 突き抜ける辛さが やってくるのだった。
イエローカレーのほうが 味に深みがあり おいしかった。

うまれてはじめて からすみを たべた。
やけにお値段の高いそれは ずっと食べてみたかったのだけれど
期待していたほどおいしいものでもなく お酒のおつまみってかんじが した。
コクのある まったりとした味で 味噌にちょっと似ている と おもった。

ビールは ふた口だけ 貰った。
どこかの地ビールで 水みたいにうすくて飲みやすかったのだけれど
やっぱり あんまりおいしいと思えなかったから ふた口だけ。
2003/08/15 (Fri)
 
彫刻をみるということには じつは あんまり興味が無かった。
絵画をみるのはだいすきなのだけれど 彫刻なんて退屈じゃないかなあ? というきもちが あった。
けれど これが 予想外に 楽しかったのだった。
彫刻って おもしろい。

舟越桂展を みにいった。
ついつい 作品のひとつひとつのまわりを くるくる まわりながら眺めたくなる。
ひとのかたちをしたそれは 目が 特徴的だ。
つやつやの大理石でできた瞳は どこか とおくを みている。
わざと 焦点が合わないようにつくられている ふしぎな瞳。
瞳を 覗きこむ。じっと 覗きこむ。しばしば 立ち止まって じっくりと。
首のつき方だとか 髪のかんじだとか 半開きの口だとか。
まるいボタンだとか しかくいボタンだとか めがねだとか。
肩から生えた家だとか 背中から生えた羽みたいな手だとか。
作品の タイトルの おもしろさだとか。
わくわく みてまわる。

会場のさいごに 雑然と椅子の並んだビデオ上映コーナーがあって 20分間のテープが 再生されていた。
はじっこに ふかふかするソファがあったので そこに座って 観た。
舟越桂さんが ひとつの作品をつくりあげる過程の ドキュメント番組を編集したものだった。
1ヶ月に及ぶ 制作期間。
チェーンソー。ノコギリ。大胆。残酷。
こまかい作業。孤独な作業。真剣。繊細。
色の塗り方。色の微妙さ。感銘。刺戟。
目玉のつくりかた。目玉のとりつけかた。驚愕。驚愕。

孤独のなかから うまれるものについて。
自分という オリジナルな存在について。
遺すものについて。遺せるものについて。
いろいろなことを おもった。

ショーケースのようなところに ちいさなデッサンや 走り書きの創作メモが 展示されていたのが よかった。
メモは ほんとうに乱暴に殴りかかれたものが多くて
どうでもいいようなメモ用紙や 便箋や 絵葉書や ダンボール紙なんかに 書きつけられてあるのだけれど
その内容といったら 深くて 深くて ぐさり と きた。
いくつかを こころに 刻みつけた。

『題名のつけ方/含まれていて/描かれてないこと』
『死は誰のものか?/どこに属するのか。/死んでいく者だけのものとは/思えないところがある。』
『Yesterday is a history,today is a present,and tomorrow is a mystery.』 ........
2003/08/20 (Wed)
 
呻き声で 目が覚めた。
何事かとおもって 見にいくと 妹が 廊下で倒れていた。
貧血と激しい腹痛が襲ってきて 動けなくなっていたのだった。
顔色はすっかり白っぽくなっていて まるで血の気が無かった。
月にいちど 辛そうに痛みに耐える妹ではあったけれど ここまで重症なのは はじめて。
救急車を呼んだほうが良いんじゃないか とか いますぐ婦人科に行ったほうが とか 話しかけてみた。
妹は じっと うつ伏せになっていた。起き上がることが 出来ないのだった。
腰に カイロを貼ってやった。こんなときは あっためるのが よい。
良かれと思って 腰を撫でてやったら 悲鳴をあげた。さわると 痛みが増すらしい。あわわ。ごめん。
わたしは そんなふうになったことがなくて 月にいちどのものは自分で忘れてしまうくらいに軽いものだから
その痛みがどれほどなのか 実感としてはわからないのだけれど ものすごい激痛がやってくるものらしい。

ながいこと廊下で唸っていた妹は やがて自力で這うようにしてお布団へ。
ドライヴにでかける予定だったのだけれど 中止になった。運転手が寝込んでしまったので しかたない。
わたしも寝不足で あんまりでかける気力が無かったので ちょうどよかった。
いんたねっとで妹の症状を検索してみたり 足のツボを揉むように勧めてみたり。
それから 新聞を読んだり テレビをみたり。
高校野球をみて さいきんよく名前を耳にするピッチャーが どんな顔のひとなのか やっとわかった。
勝負は 11回裏まで縺れ込んだ。負けたほうのチームのひとたちが泣き出して もらい泣きしそうになった。

そとに出て 花の写真を撮った。犬を連れた近所のおばさんと 暫し おはなしした。
犬は 18歳なのだそうだ。人間の歳に直したら 優に100歳を超えている。
長生きな犬は あるくとき うしろ足を引き摺るようにして よぼよぼしていた。
家のなかでは おむつが要るのだという。 『おたくは3匹もいて大変ねえ』
ほんとうに そのとおり。じきに うちの犬たちも 年老いてしまう。
うちに戻ると 妹は だいぶ元気になっていた。
『やまとなでしこ』の再放送は 今日が最終回で それをみて めそめそ泣いているところだった。
わたしも いっしょに みた。さいごのところ 桜子の台詞が とてもよくて すき。
『残念ながらあなたといるとわたしはしあわせなんです』 っていうところ。
それから 桜子が欧介さんに凭れ掛かって ベンチに座ってしあわせそうにあったかい飲み物を飲んでいるシーンが
すてきで すき。

だらだらと いちにちは 過ぎてゆくのだった。
2003/08/21 (Thu)
 
昨日ひどい目に遭っていた妹は 元気になったようで 目を覚ましたときには 仕事にでかけていったあとだった。
そとは晴れていて ずいぶん暑かった。
蝉の声が いつもよりも張り切って響いているような気がした。
近所の家の庭で バーベキューをしていて こどもたちの声が わたしの部屋まで聞こえてきた。

いつもみているサイト (あえてサイト名は書かないのだけれどまいにちのようにみていて
もうひとつの日記もさらにもうひとつの日記も読んじゃうくらいだいすきなところ) で
川上弘美の 『センセイの鞄』 を 読んだって書いてあって とてもよかったみたいだったので
うううう読みたい読みたい読みた〜い と おもっていたら ちょうど うちにあった 『センセイの鞄』。
妹が 図書館から借りてきていたところだった。
なんて気が利く妹なんだろう。

それで いちにち 本を読んで過ごそうとおもったのだけれど 読書は しばしば 中断した。
貯金をするために郵便局まで歩いていったり 犬の散歩にいったり。
せっかくひさしぶりに晴れたので 犬たちを洗おうと思い立ったり。 (これは なかなか たいへんだった)
3匹の犬を洗ってヴェランダで乾かしながら 夕陽と涼しげな風のなかで 本のつづきに 戻る。
センセイとツキコさんのやりとりは とてもほのぼのとしている。
読みすすめるほどに こころが ほわほわしていくかんじがした。

『 センセイとは、さほど頻繁に会わない。恋人でもないのだから、それが道理だ。会わないときも、センセイは遠くならない。センセイはいつだってセンセイだ。この夜のどこかに、必ずいる。』

すっかりほわほわとしあわせな心持ちになり 仕事から帰ってきた妹に お礼がてら興奮気味に本の感想を伝えると
妹は バッグから 一冊の本を 取り出した。
今日も 図書館に 寄ってきたらしい。
川上弘美の 『パレード』 という 本だった。
『センセイの鞄』 の 別ヴァージョンというか アナザーストーリーというか そんなかんじで
センセイとツキコさんのやりとりが これまたほのぼのと 描かれている。
なんて気が利く妹なんだろう。
2003/08/23 (Sat)
 
妹とふたりで モスバーガーへ でかけた。
車に乗ってすぐ ラジオから ブライアン・アダムスの summer of '69 が 流れてきたので うきうきした。
お目当ての ジャンバラヤチキンバーガーは とてもおいしかった。
アスパラガスの歯ごたえがしゃきしゃきたのしくて オランデーズソースがたいへんに美味で。

すっかり満足して お店をあとにして 車に乗り込むと
妹が 『これからどうする?どこいく?』 と 訊いてきたので わたしは いくつかの買い物コースを 提案した。
ドラッグストアだとか 100円ショップだとか ショッピングセンターだとか ごくありふれたお買い物をするプランだ。
ところが 妹は 突然 『公園に行こう』 と 云い出した。
すぐ近くに この町の総合運動公園があるのだった。それで 車は 公園に向かった。
駐車場に辿り着くと お祭りの立て看板があって 提灯がさがっていて ひとがうようよいた。
浴衣姿のひとたちや 浴衣姿じゃないひとたち。あちこちに ガードマンが 立っている。
知らなかったけど 今日は この町のお祭りなのだった。夜には 花火大会もあるらしい。
ひとびとは 広場のほうに流れていったけれど わたしたちは それを横目に 公園の奥へと向かった。
わんぱく公園と呼ばれる一角を目指して 林檎の樹のあいだを ずんずん 歩いた。
林檎の樹には たわわに実がなっていて けれど どれもまだ青い実だった。
わんぱく公園の門は 樹のかたちをしていて 目玉がついていて 目玉をくるくる動かしながら
『よく来たねえ』 などと なにやらいろいろ喋りはじめたので おどろいた。
公園には たくさんの花が 咲いていた。
マリーゴールドだとか ブルーサルビアだとか トラノオだとか ナスタチウムだとか 日々草だとか 白蝶草だとか
コスモスのようなポピーのような花だとか 木槿のようなハイビスカスのような花だとか。
公園の奥を目指して 歩いた。ずんずん ずんずん 歩いた。
ものすごく 暑い日だった。酷暑だった。汗が あとから あとから たらたら たらたら 流れた。
びっくりするくらい だだっぴろい敷地で どこまでも どこまでも 果てしなくて
わたしたちは 『あつい』 『あついね』 『あつすぎる』 『汗が』 『やばい』 『ここひろいねえ』 『ひろすぎる』
『つらくなってきた』 『どこまでいくのこれ?』 『どうして歩きはじめたんだっけ?』 『いったいなんだってこんな目に?』
などと 不平をたらたら云いつつも じつはわりと楽しい気分だったので ずいぶん ながいこと 歩き続けた。
沼をみたり 川を越えたりした。川には 鯉が およいでいた。たくさんの緑のなかを ひたすらに 歩いた。
ガリバーの山に 辿り着いた。山というか 小高い丘だった。
芝生の丘は ダンボールで滑り降りるあそびが出来るらしかった。
木でつくられたガリバーは 3人いて すわっていたり 寝転んでいたりして よじ登ることができた。
たぬきの迷路に まよいこんだ。腰を屈めて切り株をくぐって ゴールに抜けるのは わりと簡単だった。
アスレチックの横を素通りしたり 風に揺れる鉄琴を叩いてあそんだり。
おもしろかったのは あしに4本のスプリングが付いたしろい円盤型の遊具。
うえに乗って あそぶ。ぐわんぐわん 揺れる。
あんまり ぐわんぐわん揺らしたので 震度3か4くらいの揺れが いつまでも いつまでも 続き
わたしは飛び降りるタイミングをうしなって 妹に手を貸して貰わなければならなかった。
そして 無事降り立ったあとも 動いていないはずの地面が まるで動いてるみたいに感じられて
ぐわんぐわん ぐわんぐわん 揺れ続けるのだった。

来た道を また ながいこと歩いて戻って 喋る門を また くぐった。
門が また 『よく来たねえ』 と 喋りはじめたので わたしは 『もう帰るよ』 と 云ってやった。

帰りがけに ひとびとが流れていった広場を みにいった。
そこは400メートルくらいのトラックがある競技場で トラックの円に沿って ぐるり テントや出店が並んでいた。
トラックのまんなかには やぐらが組んであり 盆踊りの準備がされていた。
ひとびとは トラックのまわりの観覧席に 青やほかの色のビニールシートで 花火に備えて陣取りをしていた。
消防自動車や 消防士さんや 警察官も きていた。
わたしたちは 400メートルトラックを ぐるり 一周歩き 出店のひとつひとつを みてまわった。
フランクフルトだとか ラムネだとか ヨーヨーだとか 金魚だとか たこやきだとか チョコバナナだとか チヂミだとか。
やけに やきそばをつくっているところが多くて あちこちで じゅうじゅう つくられているところだった。
パックに詰められたやきそばが これでもかってくらい 山のように詰まれている店が 何軒も何軒も何軒も つづいた。
あんなに やきそば 売れるんだろうか と 心配になった。
ひととおりみてまわって わたしたちは すっかりお祭り気分を堪能したので もう帰ることにした。
夕方になり いよいよひとが溢れてきたころ ひとびとの流れに逆らうようにして 公園をあとにしたのだった。

それにしても よく歩いた。足が痛くなるくらい 歩いた。
こんなに歩くと知っていたら サンダルでなんか でかけなかったのに。
モスバーガーに行った帰りに 遠足をすることになるなんて まったく 思いもよらないことだったのだ。
2003/08/31 (Sun)
 
店のテーブルで 宿題をやっつけているこどもが 目についた。
小学生のおとこのこは 黄色い画板持参でやってきて 熱心になにやら書いていたし (絵じゃなくて文字のようだった)
そのおねえちゃんは うすっぺらいドリルを やる気なくぱらぱらとめくっていた。 (なんのドリルなのかはわからなかった)
べつのテーブルの 高校生くらいのおんなのこは 数学のプリントを手にしていて
円のなかに複雑に三角形が描かれている図形の面積を求める問題を ご両親といっしょに 解いているところだった。

夏休みは もう終わり。