2003/09/01 (Mon)
 
やけに甘ったるい コーヒー味のケーキ。氷結果汁白ブドウを ひとくち。

お誕生日プレゼントに なにをあげたらいいのか ほんとうにわからなかったので 『なにがいい?』 と 尋ねてみた。
さいしょのうちは 『貰っておどろくようなもの』 などと わかりにくいお返事だったのだけれど
そのうちに 『あおくてふかふかしていておおきいバスタオル』 だとか 『ボールチェーンのアンクレット』 だとか
具体的かつ実現可能な要求を 聞き出すことができた。
しまいには 『3000円のバスカード』 なんて 云い出した。
それはちょっと 違うんじゃないだろうか。
2003/09/02 (Tue)
 
ミルクをたっぷりいれたコーヒーだけは 裏切らない。
ミルクをたっぷりいれたコーヒーに 救われる 真夜中。
2003/09/03 (Wed)
 
夕暮れの そらが うつくしかった。陽が沈んでいった方角とは 反対側。
みずいろのそらに うす青いグレイの雲と ミルクいろでうすめたピンクの雲。
空ばかり みて あるいた。
2003/09/18 (Thu)
 
『Bleu Bleuetで売っているながいボールチェーンのピアスでお花みたいなのが付いててシルバーでできているピアスが
とても可愛いの。2500円なの。自分じゃ買えないの。』 と 妹が 買ってくれ光線を発射してきたので
お誕生日プレゼントは あおくてふかふかしていておおきいバスタオルでも ボールチェーンのアンクレットでもなくて
そのピアスを 贈ることにした。お店に行ってみると すてきなピアスがたくさん並んでいたのだったが
ひとつひとつ注意深く眺めていったら 説明のとおりのものは すぐにわかった。プレゼント用の 包装をして貰う。
2週間以上遅れてしまったけれど 包みをひらいた妹は 『これがほしかったの』 と 云って うれしそうだった。
2003/09/21 (Sun)
 
麗央は いまでは19キロもあるでぶ犬なのだけれど 拾った時は生後3ヵ月くらいのちいさな仔犬で
それはそれは可愛らしい仔犬で わたしのなかの彼女のイメージは いまでもそのままなのだった。

それで その巨体を つい おちびちゃん などと 呼んでしまう。

おちびちゃんは このごろ とても眠たそうで 眠ってばかりいる。
枕を ちゃんと使って 眠っている。羽毛のかるいお布団を かけてあげる。
耳許で 『おちびちゃんおねむのうた』 (作詞・作曲 cica) を うたってあげる。
抱き枕のように うしろから抱きしめて いっしょに眠ってあげる。

おちびちゃん とても迷惑そう。
2003/09/22 (Mon)
 
鳩について どこからか得た知識は 『鳩はいちど連れ添った相手と生涯を共にする』 というもので
どこのだれがどんな調査によって導き出した結論なのかはしらないけれど なんとなく それを信じていて
だから毎年うちにやってくる鳩の番いは ずっとおんなじ夫婦なのだという気がしている。

鳥が卵をそだてるときには 母親が卵をだいているあいだ父親はせっせと餌をはこぶのだというイメージを もっていた。
なんとなく そう思い込んでいたのだけれど 鳩について調べていたら 『雌雄交互に抱卵する』 と あった。
交代制だったなんて しらなかった。
いま 巣をあたためているのは いったい どっちなのだろうか と おもいながら 窓のそとをみる。
窓のすぐ近く 目の高さよりすこし上の うまい具合に雨風を凌げるところに その巣は つくられている。
ほそいこまかい枝を寄せ集めてかんたんにつくられたようにみえるそれは 台風にも負けない けっこう頑丈なつくりだ。
母親だか父親だかわからないけれど 親鳥と目が合って なぜだか すこし どきどきする。

鳩は 通常2個卵を産んで 18日間あたためて 生まれた雛は 40〜50日後に 巣立つのだそうだ。
2003/09/26 (Fri)
 
できるだけ倹約して生きてゆこうとおもっていて シングルCDはあんまり買わないようにしている。
GOING UNDER GROUNDの 『トワイライト』 も 買わないつもりでいたのだったが
夜中じゅう いんたねっとで公開されている新曲のPVをみていたら すごくすごくすてきで
どうにもこうにも 欲しくて堪らなくなってしまったのだった。
初回限定版には PVも収録されているというので さらに購買意欲を掻き立てられた。

おしごと終わってから 電車にゆらゆら揺られて CDやさんに向かう。

店内には ちょうど 『トワイライト』 が ながれているところだった。
レジを担当してくれた店員さんが 『新曲いいですよねえ』 と 話しかけてきて
いつにも増して新曲が素晴らしい出来であることを 熱く語りはじめた。
GOING UNDER GROUNDのことがとてもすきであるらしい熱烈さであったので とても嬉しくなり
『あの アルバム予約できますか』 と つい 10月に出る新譜の予約をしてしまった。
予約の用紙に 名前と電話番号を書いて 渡す。
店員さんは さらさらと入荷日などを書き加えて お客様控えを渡してくれながら
『この前のベリテンライヴには行かれたんですか?』 と 訊いてきた。
ろまんちっく村で行われたアレだ。行きたかったけれどおしごとで行かれなかったアレだ。
終わってからぎりぎり最後のほうに間に合ったような気もしたけど兎にも角にも行かれなかったアレだ。
悔しいきもちを思い出しつつ ベリテンライヴには行かれなかったこと 去年の宇大の学園祭ライヴには行ったこと
この秋宇都宮で行われるライヴにはチケット取れたならば行きたいこと を 話した。
店員さんは 学園祭ライヴはよかったということ 宇都宮におけるゴーイング人気は高まっているということ
秋のライヴは激しいチケット争奪戦になるであろうこと 早めにチケットを取ったほうが良いこと などを おしえてくれた。
そういえば去年宇大の体育館でCD販売していたのはこの店員さんだったなあ と 思い出して
はは〜んさては職権乱用だなあ仕事でライヴ会場に入り込めるなんて良いなあ と うらやましく思った。

『早めにチケットを取ったほうが良い』 って どうやって? と 思いつつ
CDあけたら なかに 先行予約のおしらせ が はいっていた。わわ。これのことか。
なにやらこれは 電話しなくちゃいけない。おしごと真っ最中の時間帯なのだけれど おしごとそっちのけで電話しちゃう。
チケット取れたならば行きたいというくらいに かるいきもちでぼんやり考えていたのだったが
どうにもこうにも 行きたくて堪らなくなってきたのだった。
2003/09/29 (Mon)
 
いつだったか ずっとまえに観た テレビ番組。
銀座の高級クラブのママが 新人ホステスを教育するドキュメンタリーは とても興味深かった。
歩き方だとか 仕草だとか 笑顔のつくり方だとか いろいろ教えるなかで
『お客様をお迎えするときは自分の恋人を迎えるときの笑顔で』 という言葉が ひどく印象にのこっている。
おしごと中 いそがしく働くそのとき 頭のなかに その教えが ふと浮かぶ。
わたしが働く店は高級クラブでは無いし わたしは新人ホステスでは無いのだけれど
それは 繰り返し 繰り返し 思い出される。
お客様を迎えるたび 『自分の恋人を迎えるとき』 のような気持ち を 忘れないようにする。
それがいったいどんな気持ちだったか すっかり忘れかけているので 注意深く 思い出さなければならない。
思うに それは ちょっとやさしくて ちょっとやわらかいきもち。
そうやって 日々 笑顔は つくられている。