2004/04/05 (Mon)
 
雪が舞った昨日とは打って変わって好いお天気だったので お花見にでかけたのだった。

犬を連れてあるく大きな公園の 松林のなかから ハトの鳴く声が聴こえてきて
あれはうちに住みついていた4羽のハトのうちのどれかかもしれない などと 考えてみた。
そうかもしれないし そうじゃないかもしれない。

桜のたくさん植わっているあたりは 大勢の花見客で賑わっている。
しろとあかに塗られた ”さくらまつり” という文字入りの提灯。
あたたかいうどんや フランクフルトを売るテント。
ポプラの樹や柳の樹が やわらかそうな葉っぱを纏っている。
星みたいなかたちの花韮が 群生している。
ハナミズキのしろい花が 咲いている。
うえばかりみてあるいたり とおくのほうをながめてみたり。
枝の張り巡らされ方だとか そらに描かれたひこうきぐもだとか。
時折 携帯を取り出して 花やら水鳥やら桜などに カメラを向ける。
桜のうつくしさを カメラのなかに収めることは 無理なのだと知る。

今朝届いた絵はがきは 教会からのもので 春のいろの水彩画のなかに
『初めに、神が天と地を創造した。』 という 創世記の一節が記されている。
天と地とすべてのもの このうつくしい自然さえも かみさまがおつくりになったものなのだと
そういう考え方。それもひとつの考え方。
表のした半分のスペースには ボールペンで イラスト入りで 復活祭の祝会と礼拝のお誘いが書かれていた。
日曜日のその時間は ちょうどバイトをしている頃なのだし でかけるつもりもないのだった。
かみさまって いるのかしらん。
いるのかもしれないし いないのかもしれない。
2004/04/21 (Wed)
 
頼りなさげなほそいほそいほそい月。西の空。家までの道。自転車を漕いで進む。風を感じて進む。
踏切。遮断機の音。明滅。赤。電車のライト。眩いライト。なぜだか涙が滲む。なぜだか涙が滲む。